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移動平均線を使いこなす
赤い番号付きの丸が買いの場面、グレーの番号付きの丸が売りの地点です。
買い(赤い丸)
- 移動平均線を株価が上抜いたら買い
- 株価が再び移動平均線の下へ抜けるもその後切り返して移動平均線の上へ出たら買い
- 株価が下がってきて移動平均線へと接近したのち再上昇で買い
- 移動平均線から株価が大きく離れたら買い
売り(グレーの丸)
- 移動平均線から株価が大きく離れたら売り
- 移動平均線を株価が下抜いたら売り
- 株価が再び移動平均線の上へ抜けるもその後抜けきれずに移動平均線の下へ出たら売り
- 株価が上がってきて移動平均線へと接近したのち再下落で売り
グランビルの法則は、一見すると複雑に見えますが、簡単に言えば移動平均線に対して株価の位置が近づく、離れる、交差する、3つの点で買いか売りを仕掛けるというもの。主にスイングトレードなどの日をまたぐ短期取引においては必須の知識といえます。位置関係を確認して実戦で使用することで少しずつ頭の中へ入れていきましょう。
#03 ゴールデンクロスとデッドクロス
売買のタイミングを測るためのサインとして、ゴールデンクロスとデッドクロスと言うものがあります。ゴールデンクロスは、短期の移動平均線が中期の移動平均線を下から上へとクロスしたタイミングで買いサインというものです(下記画像向かって左。点線が短期移動平均線)。
一方で、デッドクロスは、短期の移動平均線が中期の移動平均線を上から下へとクロスしたタイミングで売りサインというものです(下記画像向かって右。短期移動平均線)。
こう見ると、さきほどの『グランビルの法則』の交差で売買の法則に似ているように感じます。しかし、『グランビルの法則』の方は「株価と移動平均線の交差」、ゴールデンクロスやデッドクロスは「移動平均線と移動平均線の交差」のことなので、勘違いをしないようにしましょう。
さて、このサインは確かに有名なのですが、実際の使用には注意すべき点があります。短期売買に関しては、株価の動きが激しいと移動平均線と株価のクロスが頻繁に発生してしまいます。
そのため、ダマシ(売買サイン発生に見えるニセのシグナル)がおきることがあります。そんな時にはクロスしたと見せかけて結局クロスせずに終わることも多いため、例えばゴールデンクロスしたと考えて株を買ってしまった場合に、その後株式は上昇せずに下落もしくは横ばいになることもあります。
ゴールデンクロスやデッドクロスを利用する場合に、ダマシにひっかかったと判断したなら素直にいったん仕切り直し(いったん損失を確定させる)をしましょう。
逆に、ゴールデンクロスやデッドクロスによって株の上昇や下落の流れに乗れた場合には、利益をできるだけ伸ばすようにするとよいでしょう。おすすめの応用的な利用法としては、ゴールデンクロスをする前に株を仕込んで、思惑通りクロスをしたら株を売るのではなく、新たに株を買い増しして利益をのせていくという方法があります。
上記が図説です。
黒い矢印地点で株を仕込んでおいて、クロス後オレンジの矢印で株をさらに買い増しするということになります。クロスが失敗しても、先に仕込んでおいた株式に利益が乗っているため、それほど落胆せずに失敗を受け入れることができるはずです。
なおゴールデンクロスやデッドクロスをした銘柄を目視で探すのは大変な労力を必要としますが、下記サイトでは5日移動平均線と25日移動平均線のゴールデンクロスした銘柄をデータで知ることができます。
デイトレで大きな力を発揮する日足の移動平均線
デイトレ(デイトレード)は1日の株の値動きを利用して売買を繰り返すトレードのことを指します。基本的には1日の値動きを見て取引をするように思えますが、やり手の投資家は 取引前に日足の移動平均線を見て次の日のデイトレの売買スタンスを決める ことがあります。大別すると以下の2点となります。
- 5日移動平均線と株価の位置から決定するデイトレの売買スタンス
- 25日移動平均線のかい離から決定するデイトレの売買スタンス
日足の移動平均線はスイングトレードでおもに利用するものですが、実はデイトレにも活かすことができるのです。具体例を見ていきましょう。
#01 5日移動平均線と株価の位置から決定するデイトレの売買スタンス
通常を株価のチャートをみると5日移動平均線と株価を示すローソク足が下記チャートのように絡み合って動いていることがわかります。短期的には、5日移動平均線より株価が上にあるときにはその株式に買いが入っている、逆に下にあるときにはその株式に売りが入っていると考えることができます。
5日移動平均線を前日に確認して今の株価が上にあるか下にあるかを知っておくだけで、翌日の売買スタンスをどちらにするのか決めることができます。
#02 25日移動平均線からのかい離から決定するデイトレの売買スタンス
そんな時には、一時的にデイトレでリバウンド(株価の反発)を狙うことができます。株価は上がったり下がったりしますが一方方向へと動き続けることはあまりなく自律反発という現象が起きます。
その際には、一時的に大きくリバウンドすることがありますので、そのタイミングをデイトレで狙うのです。移動平均線より株価が大きく離れて下がったら買い目線、逆に大きく離れて上がったら売り目線とスタンスを決めてトレードにのぞむことができます。
このように、 日足のチャート上にある移動平均線をデイトレのような超短期の売買にも利用 することができるのです。参考までに覚えておいてください。
移動平均線を利用するときの注意点
移動平均線はテクニカル分析の代表的な指標ですが、絶対的な指標ではないことを頭に入れておきましょう。その上で、次の点に注意するようにしてください。
- 基本的には売買スタンスを決める要素として利用すること
- ほかの指標と組み合わせてより売買ポイントとしての精度をあげること
- 移動平均線に対する株価の位置の理由をさぐること
#01 基本的には売買スタンスを決める要素として利用すること
売買のスタンスとは、取引の際に買いの目線でいこうか売りの目線でいくかを決めることをいいます。まず移動平均線はこのスタンス決めにもっとも向いています。売買のタイミングを知るためにも使用可能ですが、はじめに移動平均線を利用するときには売買スタンスを決めることから入るようにしましょう。
#02 ほかの指標と組み合わせてより売買ポイントとしての精度をあげること
さらに移動平均線には売買のポイント(タイミング)を知る機能があります。ただし、売買のタイミングをはかるのは移動平均線のみの利用では心もとなく、ほかの指標を組み合わせて使うことで精度を強化する必用があります。指標は自分が使いやすいものを組み合わせるべきですが代表的なものに以下の指標があります。
チャートの下の方を見ると、緑のまるで囲まれた部分があります。株価が大きく下落して25日移動平均線からかい離した地点(矢印地点)の出来高になります。ほかの出来高よりも明らかに線量が多いことが分かりますが、これはセリングクライマックス(売りの最高潮状態)といえる現象です。
応用的な知識となりますが、移動平均線から大きく離れた状態に株価があるときには、出来高増加などの指標を組み合わせてみてみることをお勧めします。
また日経平均株価と移動平均かい離率の関係(前述)でもマイナス10%程度が絶好の買い場になるとお話をしました。そこに信用評価損益率という数値を取り入れるとさらに信頼度は高くなります。
- 日経平均株価の25日移動平均かい離率(マイナス10%)
- 信用評価損益率 買い方(マイナス15%程度)
#03 移動平均線に対する株価の位置の理由をさぐること
移動平均線に対して株価が大きく動き売買チャンスだと思えても、いったん思いとどまってその動いた理由を自分で調べてみることも大事です(特に個別銘柄の場合)また移動平均線による買いのシグナルが出現したとしても、一時的なニュースによるものである場合もあります。
移動平均線をより精度高く使用するためには、 移動平均線と株価がどうしてそのような位置にあるのか理由を確認する作業を怠らないことが大事 なのです。その癖をつけることで、手を出すべき局面なのか、そうでない局面なのかを判断できる投資家になるはずです。
移動平均線を使いこなすまとめ
短期投資においては株価の短期的な上下を先回りして予測して売買することが「基本のき」になります。 株価の流れや株価の強弱(買われているか、売られているか)を判断するためのテクニカル指標 なのです。
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「移動平均線」の見方を初心者にわかりやすく解説!
移動平均線の向きと、ローソク足との位置関係から
株の売買サインを見つける判断材料として使おう! ゼロから始める株入門【第21回】
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移動平均線が右肩上がりなら上昇トレンド、右肩下がりなら下落トレンド と判断できる。さらに、ローソク足と移動平均線の位置関係も重要だ。
移動平均線を抜けられない相場
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ローソク足が移動平均線の下になったら要注意!
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長期の移動平均線ほどトレンドの信頼度は高い のだ。
【移動平均線の使い方のまとめ①】
(1) ローソク足が移動平均線の上なら強気トレンド!
(2) 移動平均線を抜けられない相場 ローソク足が移動平均線を割ったらトレンドをチェックして売りを検討!
多くの投資家が注目する移動平均線を使った売買サインとは?
移動平均線を使った有名な売買サインに「 ゴールデンクロス 」と「 デッドクロス 」がある。これは多くの投資家が注目している重要なサインなので覚えておこう。
ゴールデンクロスは、低迷した株価が徐々に回復する途中で出現する。チャートの形で説明すると、「上からローソク足、短期、中期、長期の移動平均線が並んでいる」という理想形が崩れた状態から、徐々に理想形に戻る段階で見られる。 下落トレンドから上昇トレンドに転換するタイミングで出る「買いサイン」 として注目される。
具体的に ゴールデンクロスは、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上へ追い抜くポイント のことを指す。下のチャートで見ても、ゴールデンクロスが出た後、株価が上昇していることがわかるだろう。
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反対にデッドクロスは、移動平均線の理想形が徐々に崩れていく途中で出現する。 デッドクロスは短期の移動平均線が長期の移動平均線を上からに下に抜くポイント になる。このときの株価は高値にはあるが上昇力が弱まっていることが多く、 高値から下落トレンド入りする「売りサイン」 と考えられている。
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移動平均線を抜けられない相場 【移動平均線の使い方のまとめ②】
(1) ゴールデンクロスで買い、デッドクロスで売り!
(2) タイミングのズレを少なくするため日足チャートを使う!
(3) 安値圏のゴールデンクロス、高値圏のデッドクロスは信頼性が高い!
過去の「移動平均線かい離率」を個別株ごとに調べよう
移動平均線は「一定期間の過去の株価の平均値」なので、緩やかなトレンドを描いているが、株価の値動きは激しく、時には急騰したり、暴落したりすることがある。そうした行きすぎに見える状態が、買われすぎなのか、売られすぎなのかを判断するために役立つのが「 移動平均線かい離率 」だ。
たとえば、26週移動平均線に沿って株価が上昇トレンドを描いているときに、 株価が急騰して移動平均線とのかい離率が大きくなると、そこは買われすぎで「売りサイン」 となる。そして、移動平均線に戻ってきた時が再び買いタイミングとなる。
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同様に、26週移動平均線に沿って株価が下落している場合は、 移動平均線を抜けられない相場 暴落して株価が移動平均線から下にかい離率が広がれば、売られすぎとして「買いサイン」 となる。この場合は、移動平均線まで戻ってきたときが売りタイミングとなる。
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【移動平均線のかい離率のまとめ】
(1) 株価が移動平均線より上方にかい離なら売り、下方にかい離なら買い!
(2) 銘柄ごとに参考になる移動平均線の期間とかい離率は違うので過去の動きを確認せよ!
【株入門・第22回】株価の行方を「トレンドライン」で見る >> |
【目次】ゼロから始める株入門
◆証券会社・取引ツール編◆
◆株の選び方・ファンダメンタル編◆
◆株の選び方・テクニカル編◆
◆株の買い方・売り方編◆
◆株主優待・配当編◆
【SBI証券×ザイ・オンライン】タイアップ企画
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移動平均線を抜けられない相場
[つみたて投資入門/最強の割安株]
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ZAiが作った株入門ダイジェスト版!
◎巻頭特集
速報!
最新決算でわかった2022年の強い株
◎第1特集
キホンからオススメ投信まで大事なコトだけ!つみたて投資入門
●キホン編
つみたてNISAやiDeCoを徹底解説
・つみたて投資は必要?
・どうなれば儲かる?
・どんな人に向いてる?
・何を買ってつみたてるの?
・オトクな制度って?
●実践編
投信を買うならこの1本!を紹介
急落や損した時対処法を伝授!
・どの投信を買えばいい?
・口座はどこで開けばいい?
・いま始めても大丈夫なの!?
・損が出てる! やめるべき?
・つみたての金額はいくらにする?
・家計が厳しいけどやめていい?
●もう始めてる5人に聞いた
つみたてデビューとリアル収支
◎第2特集
波乱や利上げで人気急騰!
割安株で値上がりと利回りゲット!
●PART1: 高利回り
・高配当で株主優待も充実!利回りランキング
●PART2: 10倍狙い
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●PART3: 移動平均線を抜けられない相場 底値が堅い
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◎第3特集
トクするカードの序列が激変! 移動平均線を抜けられない相場
クレジットカード大全
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移動平均線を抜けられない相場
「移動平均線ってどう使うの?」
「3種類の移動平均線の違いが知りたい」
「他のテクニカル指標と組み合わせて精度を上げたい」
移動平均線は、過去の一定期間のレートから平均値を計算してチャートに折れ線グラフで表したものです。
代表的なテクニカル指標のひとつで、相場の トレンドが判るのが特徴 です。
そこでこの記事では、移動平均線の仕組みと使い方、グランビルの8つの法則やボリンジャーバンドと組み合わせた手法を紹介します。
移動平均線とは?
【N日移動平均線の計算式】
- 当日終値128円
- 前日終値129円
- 2日前終値126円
- 3日前終値127円
- 4日前終値130円
移動平均線の種類
①単純移動平均線(SMA)
②指数平滑移動平均線(EMA)
③加重移動平均線(WMA)
単純移動平均線(SMA)
単純移動平均線(SMA=Simple Moving Average)は、過去の 一定期間の終値を単純平均したレート をチャートに表したものです。
3種類のうちもっともメジャーですが、単純移動平均線には2つの問題点があると言われています。
指数平滑移動平均線(EMA)
指数平滑移動平均線(EMA=Exponentially Smoothed moving Average)は、単純移動平均線の計算に 直近のレートを2回足して平均値を計算 移動平均線を抜けられない相場 します。
- 当日終値120円
- 前日終値121円
- 2日前終値122円
- 3日前終値123円
- 4日前終値124円
→(120+120+121+122+123+124)÷(5+1)=121.67円
直近のレートを2回足すことで、単純移動平均線よりも直近の値動きが強く反映されるため、トレンド発生のサインを早くつかめるのが特徴です。
加重移動平均線(WMA)
加重移動平均線(WMA=Weighted Moving Average)は、直近のレートほど 段階的にウェイトをかけて平均値を計算 移動平均線を抜けられない相場 します。
- 当日終値120円
- 前日終値121円
- 2日前終値122円
- 3日前終値123円
- 4日前終値124円
→(120×5+121×4+122×3+123×2+124×1)÷(5+4+3+2+1)=121.33円
基本的には、単純移動平均と指数平滑移動平均線を理解しておけばOKです!
移動平均線でわかる売買サイン
①ゴールデンクロス
②デッドクロス
ゴールデンクロス
ゴールデンクロスとは、短期線が長期線を下から上に抜ける状態です。
短期線と長期線がどちらも上を向いているゴールデンクロスは上昇のサインが強いので、見つけたら 買いエントリー のチャンスです。
デッドクロス
デッドクロスは、短期線が長期線を上から下に抜ける状態です。
短期線と長期線がどちらも下を向いているデッドクロスは下落のサインが強いので、見つけたら 売りエントリー で利益を出すチャンスです。
その他、移動平均線の見方と使い方
①サポートライン・レジスタンスラインに使う
②ローソク足との位置関係
③移動平均線の傾きでわかるトレンド
サポートライン・レジスタンスラインに使う
上昇トレンドでは移動平均線が サポートライン、またはレジスタンスラインの役割につく 傾向があります。
多くのトレーダーは、相場が上昇トレンドにある場合「少しでも安く買って利益を上げたい」と考え、「移動平均線近くまで価格が下がったら買う」という心理が働きます。
ローソク足との位置関係
ローソク足と移動平均線の位置関係から 移動平均線を抜けられない相場 トレンドを分析する 方法です。
ローソク足が移動平均線の上にある時は、過去の平均よりも買われているため上昇トレンドと判断します。
逆に、ローソク足が移動平均線の下であれば、過去の平均よりも売られているため下降トレンドです。
移動平均線の傾きでわかるトレンド
なぜなら移動平均線は、相場の平均的な方向性を示すからです。
移動平均線が 上向きなら上昇トレンド で買い、 下向きなら下降トレンド で売りと判断します。
移動平均線の期間設定
移動平均線の期間設定は、5日、21日、25日、89日、200日がよく使われます。
短期線と長期線の組み合わせで一般的なのは、5日と25日、25日と75日、89日と200日です。
グランビルの8つの法則
移動平均線の傾きとローソク足の位置関係から 売買サインを読み取る 手法で、発表されて以来使われ続けている相場の基本法則です。
グランビル法則4つの買いサイン
①上向きまたは横ばいの移動平均線をローソク足が下から上に抜けた時
②上向きの移動平均線をローソク足が下に抜けた後に再度上に抜けた時
③上向きの移動平均線の近くまでローソク足が下落し、移動平均線を下に抜けずに再度上昇した時
④ローソク足が下向きの移動平均線の下に大きく乖離した時
グランビル法則4つの売りサイン
⑤上昇から横ばいまたは下向きに転じた移動平均線を、ローソク足が上から下に抜けた時
⑥下向きの移動平均線をローソク足が一時的に上に抜けた時
⑦下向きの移動平均線の近くまでローソク足が上昇し、移動平均線を上に抜けずに再度下落した時
⑧ローソク足が上向きの移動平均線の上に大きく乖離した時
一目均衡表とは?5本の線と雲から相場の動きを見極める方法
一目均衡表は、1936年に細田悟一(ペンネーム:一目山人、いちもくさんじん)が考案したとされている日本を代表するチャート分析手法です。考案者である細田氏は、独自の研究所を設立し2000人の職員と7年の年月をかけて一目均衡表を完成させたと言われています。緻密なデータに裏付けられた一目均衡表は、本来は株価を基に考案された指標ですが、FXの為替レートなどほかの銘柄にも応用することが可能です。
一目均衡表と他のテクニカル分析との大きな違いは、多くのテクニカル分析が価格の変化や相場の流れを重視して時間を二次的なものとして扱っているのに対し、一目均衡表は時間を主体として値段を二次的なものとして扱っている点です。つまり「いくら」になるかを分析するより「いつ」を分析することに特化したテクニカル指標といえます。また、一目均衡表は、買い方と売り方の均衡が崩れた方向に、相場が動くとする考えに基づいています。買いと売りの均衡が崩れた際の大きな動きを一目で把握することを目的として作られたとされ、日本人のみならず海外の投資家にも人気があるテクニカル分析です。そのように多くの人に使用されていることもあり一目均衡表の各線それぞれがレジスタンス・サポートラインとして機能する働きがあります。
なお、現在は一目仙人の遺族が経営する株式会社経済変動総研が一目均衡表の普及に努めており、一目均衡表の資料や原著の販売などを行っています。
▼ 一目均衡表を構成する5本の線
・基準線
基準線は、過去26日間(本)移動平均線を抜けられない相場 の最高値と最安値の平均を結んだ線で、相場の中期的な方向性を示します。たとえば、過去26日間の期間最高値が100円で最安値が90円だった場合は95円が基準値となり、この基準値を結んだ線が基準線となります。26という数値は一目均衡の基本数値で、原則、固定して使われます。
・転換線
転換線は過去9日間(本)の最高値と最安値の平均を結んだ線で、相場の短期的な方向性を示します。基準線と同様に、最高値と最安値を足して2で割った数値を結びます。この9という数値も基本数値のため、原則、固定して使われます。
・先行スパン
先行スパンは現在の値動きが未来にどのような影響を及ぼすのかということを2本の線(先行スパン1、先行スパン2)を使って表したものです。先行スパン1は基準線と転換線の平均値を26日先行して表示させたもので、先行スパン2は過去52日間の最高値と最安値の平均値を26日先行して表示させたものとなります。2つの線の間を塗りつぶすことで「雲」と呼ばれる帯状のエリアが浮かび上がってきます。一目均衡表の「雲」は、相場の将来予測において非常に注目されやすいポイントとなります。その活用方法は後ほど詳しく説明します。
・遅行スパン
遅行スパンは一目均衡の中で最も重要な要素と言われています。当日の終値を日々26日前に遅行させて記入します。つまり当日の価格と26日前の価格を比較しているということになります。
一目均衡表の基本的な見方
▼ 時間軸の選び方
▼ 線の組合せと基本的な分析方法
・転換線と基準線
基準線はその向きと転換線との交差部分に注目します。基準線単体での向きは相場のトレンドを示しているとされ、上向きの場合は上昇トレンド、下向きの場合は下降トレンドという見方をします。さらに、基準線が上向きでかつローソク足が基準線の上に位置している場合は上昇トレンドの勢いが強いことを表し、逆に基準線が下向きでかつローソク足が基準線の下に位置している場合は下降トレンドの勢いが強いことを表しています。
基準線と転換線を組合せて見る場合は、その交差地点が買いもしくは売りのシグナルとなるケースが多くあります。転換線と基準線が交わる部分は、相場の転換の目安とされ、代表的なのは次の2種類です。
・転換線が基準線を上抜く:買いシグナル(ゴールデンクロス)
・転換線が基準線を下抜く:売りシグナル(デッドクロス)
移動平均線と同様の使われ方をされ、基準線と転換線がそれぞれ短期線、長期線の役割をしています。
・先行スパン
先行スパンを用いて分析を行う際には、 先行スパン1と先行スパン2の間を塗りつぶしたゾーン「雲」と呼ばれる帯状のエリアとローソク足の位置関係に注目します。
ローソク足が雲の上に位置していれば強気相場、ローソク足が雲の下に位置していれば弱気相場であることを示しています。また、雲とローソク足の組合せは売買シグナルとしても活用することができます。
・ローソク足が雲を上抜けする:買いシグナル(上昇サイン)
・ローソク足が雲を下抜けする:売りシグナル(下落サイン)
そのため、ローソク足が雲の中に突入した場合は、雲を上抜けるか下抜けるかに注目が集まります。雲の厚みが厚ければ厚いほど、相場の反転は難しく、雲を上限下限として上下動するレンジになる可能性が高い傾向があります。その場合、雲が強固な上値抵抗線(抵抗帯)もしくは下値支持線(移動平均線を抜けられない相場 支持帯)になる傾向があり、そこを突破した場合には一気に上昇相場・下落相場になるなど相場が勢いづくことがあります。そのため、ローソク足が雲を上抜けたり下抜けたりする場合は、順張りでエントリーするのが定石となっています。
・遅行スパン
遅行スパンもローソク足との位置関係で売買シグナルとして活用することができます。
・遅行スパンがローソク足を上抜く:買いシグナル
・遅行スパンがローソク足を下抜く:売りグナル
▼ 一目均衡表の3つの理論
・時間論
時間論では時間の視点から分析を行います。一目均衡表を分析するうえで最も基礎的な重要な視点と言われています。一目均衡表では「9」「17」「26」を基本数値と呼びこれらの数値を加減して組み合わせた「33」「42」「65」「76」を複合数値と呼びます。あるポイントからこれらの日数が経過したタイミングで変化が起きやすいといった考え方です。このほかにも対等数値とよばれる数値も存在しています。
・波動論
波動論は描写されたチャートの波形のパターンから分析を行います。波動論は単純に次の3つのパターンのみです。上げだけ、下げだけの「I波動」、上げ→下げ、下げ→上げの「V波動」、上げ→下げ→上げ、下げ→上げ→下げの「N波動」。I波動とV波動が推移し繰り返し形成していき最終的にN波動となります。
・水準論
水準論は上値と下値から次の天井と底を推測・分析を行います。水準論は値幅観測論とも言われており、その目標値を計算する際に利用されます。代表的なのはE計算値・V計算値・N計算値・NT計算値の4つでこれらを使い分けて上記にあるよう次の天井と底の分析を行います。
一目均衡表を上手に活用するポイント
▼ 三役好転を狙う
三役好転とは次の3つの買いシグナルが揃っている状況を指します。
・転換線が基準線を上抜く
・遅行スパンがローソク足を上抜く
・ローソク足が雲を上抜く
この条件がそろった時には非常に強力な買いシグナル、となり強気相場の状態が続くことが予想され買い時といえるでしょう。また、この逆の条件がそろった際には三役逆転といい、強力な売りシグナルとなり売り時といえます。
ただ、三役好転、三役逆転のシグナルを待ってから売買してはトレンドに乗り損ねるケースもあり、3つのうち2つの条件がそろった段階でエントリーするのも選択肢のひとつです。その場合にはダマシにかからないよう注意が必要となります。
▼ 移動平均線を抜けられない相場 他のテクニカル分析と組合せる
まずはチャートで一目均衡表を表示させてみよう
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■みんなのオプションは満期時刻が到来すると自動行使されるヨーロピアンタイプのバイナリーオプション取引です。オプション料を支払うことで将来の一定の権利を購入する取引であることから、その権利が消滅した場合、支払ったオプション料の全額を失うこととなります。購入価格と売却価格は変動します。1Lotあたりの最大価格は、購入の場合990円、売却の場合1,000円です。オプション購入後の注文取消は行う事ができませんが、取引可能期間であれば売却は可能です。ただし、売却価格と購入価格には価格差(スプレッド)があり、売却時に損失を被る可能性があります。相場の変動により当社が提示する購入価格よりもお客様に不利な価格で購入が成立する場合があります。また当社の負うリスクの度合いによっては注文の一部もしくは全部を受け付けられない場合がございます。
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金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第123号 加入協会:日本証券業協会 一般社団法人 金融先物取引業協会 一般社団法人 第二種金融商品取引業協会 一般社団法人 日本投資顧問業協会 一般社団法人 移動平均線を抜けられない相場 日本暗号資産取引業協会 日本投資者保護基金
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移動平均線とは?使い方を知れば相場のトレンドが読める
移動平均線
終値平均値が使われる理由は値動きのトレンドが掴みやすくなるからです。
移動平均線の比較
よく使われる移動平均線
短期移動平均線 | 5本線 |
中期移動平均線 | 20本線、25本線 |
長期移動平均線 | 75本線、90本線、200本線 |
ロウソク足 | 終値 | 5本分の終値平均値 |
1本目 | 100円 | |
2本目 | 105円 | 移動平均線を抜けられない相場|
3本目 | 110円 | |
4本目 | 115円 | |
5本目 | 120円 | (1本目+2本目+・・・5本目)÷5=110円 |
6本目 | 115円 | (2本目+3本目+・・・6本目)÷5=113円 |
7本目 | 110円 | (3本目+4本目+・・・7本目)÷5=114円 |
1.トレンドが掴みやすい
2.具体的な売買ポイントの目安になる
1.レスポンスが遅い
2.レンジ相場時はあまり有効的に機能しない
3.設定できる指標が多く迷いが生じる原因になる
サポートライン、レジスタンスラインとしての目安にする
ブレイクアウトからトレンド転換を狙う
ゴールデンクロス
ゴールデンクロスの例
デッドクロス
デッドクロスの例
ゴールデンクロスとデッドクロスの注意点
グランビルの法則は移動平均線と為替レートの動きや位置関係を売買シグナルとして結びつけたもので、その売買シグナルは全部で8つあります。
買いシグナル1
買いシグナル①
買いシグナル2
買いシグナル3
買いシグナル4
売りシグナル1
売りシグナル2
売りシグナル3
売りシグナル4
この移動平均乖離率をどのように使うかというと主に「買われすぎ」「売られ過ぎ」を判断し、逆張りをする際に使います。
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