レバレッジとは
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ROEとレバレッジの関係
- 第1回 無借金経営のメリットとデメリット
- 第2回 ROEとレバレッジの関係
- 第3回 「現在価値」が分かればファイナンスの基本が分かる
- 第4回 財務会計と管理会計の違いって何?
1 ROEを高めるための方策
ROE(Return On Equity:自己資本利益率)が重要な指標であることは、皆の知るところです。ROEとは、企業が株主から信託された自己資本を使用し、どれだけ効率よく利益を稼いだかを示す指標であり、「当期純利益÷自己資本」で求めます。
2 レバレッジを効かせる
3 レバレッジとの相性
4 負債との付き合い方
- 第1回 無借金経営のメリットとデメリット
- 第2回 ROEとレバレッジの関係
- 第3回 「現在価値」が分かればファイナンスの基本が分かる
- 第4回 財務会計と管理会計の違いって何?
執筆:グローウィン・パートナーズ株式会社
「プロの経営参謀」としてクライアントを成長(Growth)と成功(win)に導くために、(1)上場企業のクライアントを中心に、設立以来400件以上のM&Aサポート実績を誇るフィナンシャル・アドバイザリー事業、(2)「会計ナレッジ」「経理プロセスノウハウ」「経営分析力」に「ITソリューション」を掛け合わせた業務プロセスコンサルティングを提供するAccounting Tech® Solution事業、(3)ベンチャーキャピタル事業の3つの事業を展開している。
大手コンサルファーム出身者、上場企業の財務経理経験者、大手監査法人出身の公認会計士を中心としたプロフェッショナル集団であり、多くの実績とノウハウに基づきクライアントの経営課題に挑んでいる。
レバレッジ効果とは?その意味や計算式をわかりやすく解説!
■リスク分散のメリット
レバレッジ取引は一見、手持ちの資金が少ない人だけにメリットがあるように思えますが、実際は資金を豊富に持っている人にもメリットがあります。例えば、1億円の自己資金を持っており、1000万円だけを証拠金として先物取引に投資したとします。そして、その1000万円に10倍のレバレッジ比率をかければ、1億円の取引ができることに。そこで仮に1000万円の損が出たとしても、残りの9000万円で他の取引を行えば、そこで利益が出て、損をカバーできる可能性があります。つまり、資金が豊富な場合は、レバレッジを掛けながら色々な投資先に分散投資をできるので、リスクを分散しながら利益を狙えるというメリットもあるのです。
レバレッジ比率とは?計算式を解説
借り入れ額÷証拠金(自己資金)=レバレッジ比率(倍)
レバレッジのリスクや注意すべき点
■ロスカットの存在
レバレッジについては、リスクや注意すべき点も知っておかなければなりません。まず、売買が確定していないタイミングでの損失(含み損)が大きすぎると、「ロスカット」と呼ばれる強制決済をされてしまうので注意が必要です。ロスカットとは、証拠金が一定の割合まで減少すると、口座のすべての保有ポジション(自分自身が今持っている注文)が強制的に決済されてしまう仕組みのこと。損失後も取引を継続したい場合は、不足した証拠金を追加しなければならないので注意しましょう。ロスカットの基準は取引をしている金融機関により違うので、チェックが必要です。
■レバレッジによる損失の拡大
また、レバレッジ比率を高く設定することのリスクについても考える必要があります。前項で説明した通り、レバレッジを高く設定すれば得られる利益がその分増えますが、損失もその分大きくなります。とくに、先物取引の場合は取引できる期限が決まっているので、レバレッジを高く設定しすぎて損失を期日までに取り戻せないと、甚大な損失を抱えることになる恐れも。得られる利益だけではなく、背負う可能性のある損失にもしっかり目を向け、自分に合ったレバレッジ比率を設定することが大切です。
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